特発性大腿骨頭壊死症ページ
特発性大腿骨頭壊死症 病期(Stage)分類 画像

特発性大腿骨頭壊死症は、厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。

 生きている骨には、他の身体の組織と同じように血行(血の流れ)が必要です。大腿骨頭は骨の中でも、特に血行が少ない部分です。大腿骨頭への血行が障害されると、骨が死んでしまいます。これを骨壊死といいます。壊死した骨の部分が大きいと、体重をささえきれなくなり、大腿骨頭がつぶれてしまいます。血行が障害されるしくみがはっきりしない場合、特発性大腿骨頭壊死症と呼びます。
 わが国で新しく特発性大腿骨頭壊死症になる患者さんは、年間約2,200人で、男性はアルコール多飲、女性はステロイドという薬の投与に関連して生じることが多いことがわかっています。

特発性大腿骨頭壊死症の一般的な手術療法

人工関節置換術(人工股関節全置換術・人工骨頭置換術)
金属(チタン合金、コバルトクローム合金等)、セラミック、高分子ポリエチレン等でてきている人工関節で、大腿骨頭を人工骨頭に、または、股関節全体を人工股関節に置換する手術です。
大腿骨頭回転骨切り術
九州大学の故杉岡名誉教授によって考案された手術法になります。大腿骨を回転させることによって荷重面にあった壊死部を非荷重面に移動させ荷重部に健常な軟骨面もってくる手術法です。また、同様な理由で大腿骨内反骨切り術等の骨切り術を行う場合もあります。
血管柄付き骨移植術
現在はあまり行われていませんが、マイクロサージャリー技術を用いて、動静脈血管をつけた骨を、大腿骨頭の壊死部分に移植する手術です。

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