股関節に関する有識者の方々が、様々な切り口で股関節をコラム形式で解説します。
私は2013年5月に、船橋整形外科の白土先生に両足同時に人工股関節置換え手術をしていただきました。比較的若い年齢で仕事を持っておられる患者さんの参考になれば幸いです。
ポイントは、以下の5つだと感じております
長年会社員として働く生活で歩き難さや腰の痛みを感じ、電車通勤とデスクワーク、日々の買い物をこなすだけで疲労を感じる毎日でした。2012年に同病院で診察を受けた時には、「いずれ両脚とも人工股関節の手術が必要になる可能性が高いでしょう。」と言われたものの業務多忙で2度の入院と歩行安定までの休暇取得は難しい状況でした。両脚同時に手術していただき術後の経過もよく、事前入院予定8日のところ6日で退院しました。自宅から船橋整形外科市川クリニックにリハビリに通い約1か月後に職場復帰しました。歩行不安定な状況では満員電車への乗り降りが困難であったため、在宅勤務を適宜取り入れながらの仕事でした。1度の入院で仕事を休む期間が短くて済むとの事で、当時担当していた業務を3人に分けて代行してもらう手配が順調に進み、手術の計画を立てる事ができました。
順調に歩行できるようになってからも、週に1回ジムに通い加圧トレーニングで筋力を維持しています。術後の定期健診で体重が増えたことを白土先生に注意されたため、筋肉量をあまり減らさずに減量し、体脂肪率26~28%を維持しております。
まだまだ股関節の可動域や体の柔軟性が満足できる状態ではないため、これからは医学体操を習い実践することで、人生100年時代に生きるための身体を創っていきたいです。
現在元気に働くことができるのは白土先生や股関節疾患を治療する医療技術のおかげと大変感謝しております。その恩返しと長生きすると将来再びお世話になるかも知れない医療技術の発展を願って昨年末に「股関節らくらく募金」に参加申し込みしました。おかげで股関節疾患や術後のケアなど様々な情報に触れることができて、安心して毎日を過ごすことができています。
このご縁で、財団の30周年記念式典・懇親会にも参加させていただきました。高名な先生や知名度の高い医療関係企業の皆様が学閥を超えて高齢化社会の日本人の健康を支える技術の発展に貢献しておられることに大変感銘を受けました。皆さま財団の活動を通して、ご自身の患者さんだけでなく日本中の患者さんの健康を守っていらっしゃるのですね。
財団のこれからのご活躍や発展を祈念いたします。