去る令和元年10月25日(金)シーガイアコンベンションセンター2階ジブラルタル にて、第30回股関節研究セミナーが開催されました。(18:00~20:00)
熱のこもった質疑応答が行われ、大変充実したセミナーとなりました。
※セミナーは、第46回日本股関節学会学術集会と同じ会場で開催いたしました。
セミナーは、この度の股関節学会会長である帖佐悦男先生のご挨拶と
当財団の泉田良一専務理事の挨拶で開演いたしました。
まず、平成28年度股関節研究助成金交付者3名による研究成果報告が行われました。
平成28年股関節研究助成金交付者による成果報告
- 日本人ゲノム解析ツールによる股関節形成不全の疾患感受性遺伝子の探索
東北大学 森 優先生 - 変形性股関節症の発生率およびその危険因子の解明:地域縦断コホート調査
東京大学 飯高世子先生 - 活動性の広がりと運動機能向上を目的としたロコトレと二重課題トレーニング
による健康増進事業
HITO病院 岩瀬美保先生
何れも非常に内容のある研究であり、緊張感のある質疑応答が行われました。
次に、本年度の股関節海外研修助成の研修成果報告が行われました。
2019年度股関節海外研修助成 研修施設・交付者
- カリフォルニア大学サンフランシスコ校
ユタ大学
シダーズ・サイナイ メディカルセンター
- 徳島大学 後東知宏先生
大阪産業大学 花之内健二先生
加古川中央市民病院 岩佐賢二郎先生
この度の海外研修は米国の西海岸において行われ、交付者の先生方は様々な研修・体験を得たようです。
さらに、本年度の股関節国内研修助成の研修報告が行われました。
この度は、2019年度股関節国内研修助成2件(4名)と震災で2018年度(平成30年度)にご報告できなかった股関節国内研修助成を1件(2名)を行いました。
※尚、股関節国内研修助成は、2名ずつ2方面の研修先をご用意しております。
国内研修は国内の有名施設での手術等の研修だけでなく、工場での実際の人工股関節の作成現場そして、医療工学系専門家による講義を受ける内容となっております。
平成30年度股関節国内研修助成 研修施設及び交付者
- 帝人ナカシマメディカル株式会社岡山工場、北海道大学整形外科、
医療法人社団我汝会えにわ病院
研修交付者:
横浜市立大学 池 裕之先生
東海大学 鵜養 拓先生
※震災のため延期された国内研修になります。
2019年度股関節国内研修助成 研修施設及び交付者
- 帝人ナカシマメディカル株式会社岡山工場
岡山市立市民病院、北海道大学整形外科
研修交付者:
神戸大学 亀長智幸先生
弘前大学 原田義史先生
- 京セラ株式会社野洲工場
産業医科大学、佐賀大学、熊本医療センター
研修交付者:
東京慈恵会医科大学 羽山哲生先生
市立釧路総合病院 下段 俊先生
令和元年度(2019年度)交付式
最後に、それぞれの交付者の方々(研究助成金・海外研修・国内研修)への交付式が行われ、閉会しました。非常に盛況な内容で、多くの股関節研究者の先生方が参加されたセミナーとなりました。
令和元年度(2019年)股関節研究助成金と交付者
- 人工股関節全置換術における、高機能TiNbSn合金の臨床的有用性の検討
東北大学 千葉大介先生 - 変形性股関節症に対するPRP関節内注射療法の疼痛改善効果に関する臨床研究
高知大学 岡上裕介先生
当財団では毎年、股関節研究振興及び研究者育成のため股関節研究助成・股関節海外研修助成・股関節国内研修助成を行っております。
現在、多くの有望な股関節研究そして、股関節研究者が育ってきております。
是非、当財団をご支援いただければ幸いです。
公益財団法人日本股関節研究振興財団