去る11月10日(日)日本橋コングレスクエアにて「人工股関節とスポーツ」をテーマに第22回股関節市民フォーラムを開催いたしました。
この度のテーマは、人工股関節術後にスポーツ行うことができるのか、そしてスポーツがいかに術後のQOLに重要かを重点的に行いました。
第1公演の「人工股関節置換術前・後の生活の質(QOL)について」では、当財団の理事長 別府諸兄が、人工股関節術後に許容されるスポーツの解説やスポーツがいかにQOLに重要かを講演いたしました。
また、近年では一部のプロスポーツでは人工股関節手術後もプレーを継続した選手もでてきており、人工股関節術後にスポーツを継続することに更なる可能性を見出すもとなりました。
第2講演の「人工股関節置換術後のスポーツ活動ーパフォーマンスの限界は?ー」では、東京慈恵会医科大学整形外科 教授 藤井英紀先生が講演を行いました。
藤井先生は股関節を専門にしており、長年多く人工股関節手術を行ってきているエキスパートです。
講演では最新の手術で、どこまで人工股関節でスポーツが行えるのかを実際に術後の患者様の動画や手術の方法・人工股関節の種類にわたるまで、わかりやすく解説されていました。人工股関節の耐久性や性能は日進月歩で、かなりのスポーツを実際行える事例があることに驚嘆した講演となりました。
第3講演の「人工股関節手術後にスポーツはできますか?」対談では、実際に人工股関節の手術を受けスポーツを継続されている患者様とこの度の演者及び有識者の先生方との対談やフォーラム参加者との質疑応答を行いました。患者様には、一般の方から垣鍔様そして、スポーツを本職とされている方から、現在も日本国内トップテニスコーチとして活躍されている米沢徹様(元錦織圭等指導テニスコーチ、 元デビスカップ日本代表)をそして有識者にはこの度の演者である藤井先生を含めて、京都大学名誉教授で運動生理やEMSの権威である森谷敏夫先生、栄養の専門家である女子栄養大学教授蒲池桂子先生をむかえて、行いました。
人工股関節術後のスポーツに関する生の声そして、有識者の先生方とフォーラム参加者の皆様との積極的な質疑応答がなされました。
大変中身のある対談で、参加者の皆様もご満足されたのではと思います。
フォーラムの開演時間前やお休み時間を利用して、コングレスクエアのホワイエにて協賛企業により体験・展示ブースが今年も行われました。
参加者の皆様を色々と楽しまれているようでした。
股関節の正しい知識の普及啓発のため、当財団は年1回この様なフォーラムを開催しております。
是非とも皆様のご支援をいただければ幸いです。