去る平成29年10月20日(金)、京王プラザホテル 3F グレース(股関節学会第7会場)にて第28回股関節研究セミナーが、開催されました。(17:30~19:40)
股関節学会期間中、夕方からの開始ということもあり、やや参加者が少なめではありましたが、非常に内容の濃いセミナーとなりました。
セミナーは、この度の股関節学会会長である山本謙吾先生のご挨拶と
当財団理事長別府諸兄の挨拶で開始いたしました。
まず、平成26年度股関節研究助成金交付者による研究成果報告が以下の内容で、
行われました。
平成26年度股関節研究助成研究及び、交付者
- 報告1)高知大学 岡上裕介先生
- 「筋電計による小殿筋の動的な質的筋活動評価と選択的筋力強化方法の検討」
- 報告2) 九州大学 本村悟朗先生
- 「骨壊死境界域における応力解析
~骨頭圧潰メカニズムの解明および予防法の開発を目的とした基礎的研究~」 - 報告3)徳島大学 後東知宏先生
- 「寛骨臼回転骨切り術前後における血行動態の解析」
- 報告4)順天堂大学 坂本優子先生
- 「人工股関節全置換術後早期の患者立脚型評価改善に影響をあたえる因子の検討」
何れも、非常に内容のある研究であり、緊張感のある質疑応答が行われました。
※詳細は、平成26年度研究成果報告のYoutube動画で、ご覧いただける予定です。
次には、平成28年度より開始された「股関節海外研修助成」を交付された先生方
による研修成果報告が行われました。尚、こと度はスケジュールの関係上、平成28年度
と平成29年度の報告が、合わせて行われました。
平成28年度股関節海外研修助成
研修先:University of California, San Francisco、University of Utah、Stanford University
- 研修交付者:
- 九州大学 本村悟朗先生
- 山形大学 高窪祐弥先生
- 北里大学 福島健介先生
平成29年度股関節海外研修助成
研修先:Hospital for Special Surgery、Duke University、Boston Children’s Hospital
- 研修交付者:
- 神戸大学 林申也先生
- 広島大学 庄司剛士先生
- 船橋整形外科 田巻達也先生
研修交付者の先生方とって、この海外研修は非常に得難い経験と交流であり、先生方の中には既にこの度得た知識を治療に採用されている方もいらっしゃるようです。
※詳細は、それぞれの年度の研修成果報告のYoutube動画で、ご覧いただける予定です。
最後に、平成29年度股関節研究助成金交付者、股関節海外研修助成交付者への贈呈式が行われ下記の内容で、先生方に交付されました。
平成29年度股関節研究助成研究及び、交付者
股関節疾患及び股関節に関する他の疾患の基礎、診断、治療或いは予防に関する独創的研究
- 「Micro-engineeringを併用した血管付人工骨による股関節巨大骨欠損の再建 」
- 京都大学 河井 利之先生
- 「先天性股関節脱臼の病態解析による関節メカニカルストレス応答機構の分子生物学的解析」
- 岐阜大学 河村 真吾先生
健康寿命を延伸するための股関節に関する研究
- 「人工股関節置換手術後のゴルフが下肢筋力及びQOLの評価に及ぼす影響 」
- 清心会藤沢病院 石井 紀夫先生(※写真は共同研究者である渡邊航平先生)
平成29年度股関節海外研修助成交付者
- 神戸大学 林申也先生
- 広島大学 庄司剛士先生
- 船橋整形外科 田巻達也先生
当財団では毎年、股関節研究振興及び研究者育成のため股関節研究助成と股関節海外研修助成を行っております。
現在、多くの有望な股関節研究そして、股関節研究者が育ってきております。
是非、当財団をご支援いただければ幸いです。