第13回股関節市民フォーラムQ&A(質疑応答)③

平成26年5月31日に開催されました、第13回股関節市民フォーラム・質疑応答の際にお時間がなくお答えできなかったご質問に対して、Q&A形式で掲載いたしました。※全16問人工股関節がよくわかる本抜粋画像③

掲載質門11~質問16

  

? 質問11

 股関節と膝に負担がかからない歩き方があれば教えてください

? 回答

 股関節と膝の状態が悪い場合は、杖を活用することをお勧めします。良い側の手に杖を持ち、杖と反対の足から歩き出します。かかとから足をつけ、つま先まで足裏をしっかりつけて杖の支持を活用し、右足・左足を均等に踏み出し、足首・膝・股関節の滑らかな連動運動を確認しながら歩きましょう。鏡で歩く姿を確認するのも大切です。慣れてきたら、杖を外して歩いてみましょう。


? 質問12

 O脚でも歩き方で治すことはできますか。

? 回答

 歩き方だけで治すのは難しいでしょう。
 どうしてO脚になってしまっているのかを知り、治療をうけることが大切です。O脚の膝が体重を正しく受けるようにするために、足の外側を高くするような足底板(インソール)をつけ、膝関節を支える太ももの筋肉の筋力トレーニングを行うことと、膝関節に負担をかけない状態でしっかり伸ばすことです。


? 質問13

 身体が硬い、開脚も狭くしか開かず、身体を柔らかくする方法があれば知りたいです。

? 回答

  

 身体を柔らかくするためには、日々、身体をゆっくりと、できる範囲で伸ばしたり、左右に倒したり、動かすことです。特殊な方法で無理な体勢を取るよりも、気持ちが良いなという伸びなどのストレッチをすることが大切です。開脚は、股関節に負担をかけない状態で行うことが大切です。仰向けに寝て、両膝を抱えてみましょう。腰回りが伸びて安定したところで、両脚を少しずつ気持ちのいい範囲で開いてみましょう。これを毎日行ってみましょう。
 当財団発行の「人工股関節がよくわかる本」P.79「股関節開脚あぐらストレッチ」が参考になります。


? 質問14

 骨盤が歪んでいる。良い運動を教えてください。

? 回答

  

 骨盤が歪んでいるのは、医師の診察を受けられてのご理解でしょうか。原因により運動・体操のポイントが違います。 骨盤は上半身と下半身の中間にあります。よって、上半身の緊張から股関節周りが緊張している場合は、上半身のストレッチと腰回しを行うと良いでしょう。股関節に疾患がある場合は、股関節を支える筋肉、中殿筋の筋力トレーニング、床に寝て行う脚の横上げと、腿の後ろを伸ばす体操が良いでしょう。
 腰回しの方法の一つには、当財団発行の「新・股関節がよくわかる本」P.74 ボールを活用した「股関節のストレッチ」や、「股関節周囲のストレッチ」を行うのも良いでしょう。


? 質問15

 股関節を痛めているので、どんな治療法があるのか知りたいです。

? 回答

  

 治療法には、保存療法と手術療法という2つの治療方法があります。保存療法とは、言葉のとおり現状のままで「できるだけ関節痛を軽減し、関節機能の保持を計り、再建可能な関節周囲筋の強化に努めていく」ことです。手術療法は、疾患に則した方法で手術を行うことです。両治療とも、整形外科医によく相談しつつ、患者様の疾患の状態とお気持ちで、患者様ご自身が方向性を出されることが大切です。
 保存療法についての詳しい内容は、当財団発行の「新・股関節がよくわかる本」P.49「第4章 治療法について」を参考になさってください。また、手術療法に関しては、「人工股関節がよくわかる本」を参考になさってください。医学は日進月歩進んでおります。手術療法も股関節疾患の最後の治療というよりも、これからを元気に過ごすための方法と考えていただき、上記の本をお手元に置きご研究ください。


? 質問16

 三年前に人工股関節(右足)を受け、プールでの運動、杖をついての運動、筋力をつける体操、また、日常生活では重たいものを持たないようにしています。しかし、なかなか続きません。

? 回答

  

 これは、多くの方々が悩んでおられると思います。そして、やらなければいけないと深刻に考えられていると思います。運動・体操に関しては、あの方法が良いからではなく、ご自身に何ができるかで判断なさってください。現在、厚生労働省が健康寿命延伸を進めている方法は、1日10分自分の身体にあった活動(日常生活活動も含め)をしましょう、というものです。また、個人で取り組まずにお仲間を見つけて、参加なさるのが宜しいかと思います。お一人で悩まず、股関節疾患の方々に対する運動・体操活動している団体を見つけ、そこに問合せをしてみることです。


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